(シリーズ お金には始まりがあった)― 1/3

2020年10月14日水曜日

知恵の実

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【お金の起源、過去から現在までのお金の歴史】






タケルは、お金がもっとあれば良いのにといつも思っていた。


海外旅行にも行きたいし、好きなアーティストのコンサートにも行きたい。老後の為の貯えも欲しいなと。


僕が、お金が欲しい事はさておき、お金の始まりについて話してみたいと思います。



今ではとても身近で便利な「お金」ですが、世界各国で浸透するまでには様々な歴史があったようです。


お金が誕生した背景や、世界と日本のはじまりの違いを知ると、お金をより身近で大切なモノ、と実感できるかもしれません。



【お金が生まれるまではどうしていたの?】


一度は社会科の授業などで聞いたことがあるかもしれませんが、お金が生まれる前は「物々交換」を行っていた、というのが現在の通説となっています。



その昔、各集落で猟師や漁師、農夫といった得意分野を持つ人々が、それぞれの得意分野の食糧を多めに確保し、必要に応じて不得手な分野の食糧と交換していました。


また、食糧以外のものが交換対象となることもしばしばありました。




しかしこの方法では、相手が自分の持っているものを欲しくない場合には、相手のものと交換してもらうことができません。


また食糧同士で交換すると、鮮度が異なる・得意分野のものと価値が釣り合わないといった問題も出てきます。


食料の物々交換で生活が安定してくると、人々は「物品交換」を行うようになります。



物々交換では直接欲しいもの同士を交換しますが、物品交換では「布・塩・貝・砂金(金と銀を配合したもの)」などの比較的価値が下がりにくい物品と欲しいものを交換します。



現在のお金の役割を特定の物品が担っていた、と考えると分かりやすいですよね。


とくに中国では、美しく珍しい貝(貝貨)を用いた物品交換が一般的となりました。今でも「財」「貯」「貨」などお金に関する漢字に「貝」が多く使われているのはこのためだといわれています。



ただ、この物品交換にも欠点がありました。


布や塩、貝などは物品交換を行わなくても家族や親せきで協力すれば、製造や入手が可能でした。


また、砂金等は配合率を変えること、つまり偽造が比較的容易で、適正な価値で取引をすることが困難なケースがあったのです。



そこで人々は、どの条件下でも同じ価値を持ったお金を使う「貨幣制度」を作りあげました。



現在、世界最古の貨幣(金属貨幣)と考えられているのは、紀元前670年頃にアナトリア半島(現在のトルコの一部)のリュディアで発明された「エレクトロン貨」です。


また世界最古の紙幣は中国の北宋時代(960年~1127年頃)に作られた「交子(こうし)」といわれています。


ではまた。


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